ボタン（タクトスイッチ）の押し下げを検知する

解説

digitalRead関数使用することで、タクトスイッチの状態を知ることができます。

タクトスイッチが「押されてない状態」から「押されている状態」に変化した時がタクトスイッチが押された時です。

タクトスイッチは、バウンシングと呼ばれる、接点がバウンドして細かくスイッチのON・OFFが切り替わることが発生します。
バウンシングの対策をしないと、スイッチを１回押したときに、複数回押されたと誤認識してしまいます。
「押されてない状態」から「押されている状態」の変化を１度認識したら、しばらく（たとえば0.5秒）は、状態の変化を無視するようにすると、バウンシングの対策となります。

部品表

最低限必要なものは「ハードウェアのセットアップ」参照

部品名	数量	商品名	参考価格
LED	1	赤色LED 3mm OSDR3133A	100個350円
100Ω抵抗器	1	カーボン抵抗（炭素皮膜抵抗） 1/6W 100Ω	100本100円
タクトスイッチ	1	タクトスイッチ	1個10円

接続例

入力ピンとして、digital pin 12 (18番ピン) を使用し、
出力ピンとして、digital pin 13 (19番ピン) を使用した場合の接続例

※電源に関する接続は省略（ブレッドボードの一番下の行に外部電源のVCCを、下から２行目に外部電源のGNDを接続する）

サンプルコード

#define PIN_PUSHBUTTON 12 #define PIN_LED 13 #define DEBOUNCEDELAY 500 int iState_prev = LOW; unsigned long ulMillis_prev = 0; bool bLedState = false; void setup() { pinMode(PIN_PUSHBUTTON, INPUT); pinMode(PIN_LED, OUTPUT); } void loop() { int iState = digitalRead(PIN_PUSHBUTTON); if( LOW == iState_prev && HIGH == iState ) { // OFF→ON時 unsigned long ulMillis = millis(); if( DEBOUNCEDELAY < (ulMillis - ulMillis_prev) ) { // デバウンス時間よりも経過しているならば、正当な「OFF→ON」とみなす onPress(); } ulMillis_prev = ulMillis; } iState_prev = iState; } void onPress() { bLedState = !bLedState; digitalWrite(PIN_LED, bLedState ? HIGH : LOW ); }

実行

ダウンロード

サンプルスケッチファイル