LEDを点滅させる(WebIOPi 利用)

解説

GPIOとGNDの間に、LEDと抵抗を繋ぎ、GPIO.digitalWrite関数と、sleep関数を組み合わせて使用することで、LEDを点滅させることができます。

LEDを点灯させるには、LEDにどれぐらいの電流、電圧を流せばよいのか、そのためにはどのような回路を組めば良いのか。

点灯させるLEDのデータシートを見ます。
電気的特性(Electrical Characteristics)の順電流(IF)と順電圧(VF)を見ます。

電気的特性の順電流(IF)が 20[mA]、順電圧(VF)が2.0[V]
のLEDを例に解説します。

「電気的特性」の意味は、「LEDに電気的特性の順電流(IF)を流したら、LEDの電圧が電気的特性の順電圧(VF)になる」という意味です。

Raspberry Pi の出力ピン(HIGH電圧3.3[V])とGNDの間に、LEDと抵抗を繋ぐことを考えます。



抵抗の値は、いくつにしたらよいか。

LEDの電気的特性(順電流(IF)20[mA]、順電圧(VF)2.0[V])から、抵抗として、電流20[mA]、電圧1.3[V](出力ピンHIGH電圧3.3[V]-LED順電圧2[V])、流れるような抵抗にしたらよいことがわかります。

抵抗値 = 電圧 / 電流 = 1.3[V] / (20 * 10 ^ -3) = 65[Ω]
ということで、65[Ω]抵抗の抵抗を繋ぐとよさそうだということがわかります。

抵抗の入手のしやすさから、100[Ω]の抵抗を使用することにします。

部品表

部品名 数量 商品名 参考価格
LED 1 赤色LED 3mm OSDR3133A 100個350円
100Ω抵抗器 1 カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/6W 100Ω 100本100円
Raspberry Pi 1 Raspberry Pi 3 Model B 6,300円
ブレッドボード 1 EIC-801 250円
ジャンパーワイヤ 適量 ジャンパーワイヤ(オス-メス) 10本300円

接続例

出力ピンとして、GPIO 24 を使用した場合の接続例

WebIOPiのインストール

Raspberry Pi にWebIOPiをインストールしてない場合は、まず、WebIOPiをインストールします。

WebIOPiのインストール

スクリプトファイルの作成

「/home/pi/work/webiopi」フォルダに、「led_blink.py」というファイル名で、以下の内容のスクリプトファイルを作成します。

WebIOPi サービスの設定の変更

WebIOPi のサービスを開始したときに、作成したスクリプトが実行されるように、WebIOPi サービスの設定を変更します。

WebIOPi サービスの設定は、「/etc/webiopi/config」ファイルに記述されています。

以下のコマンドを実行し、「/etc/webiopi/config」ファイルを開きます。

[SCRIPTS] セクションを探し、[SCRIPTS] セクションの「myscript =」に、作成したスクリプトファイルを指定します。

編集し終えたら、
Ctrl + O
で上書き保存し、
Ctrl + X
で nano を終了します。

実行

WebIOPi のサービスを開始します。

LEDが点滅します。

WebIOPi のサービスを終了するには、以下のコマンドを実行します。

ダウンロード

サンプルスクリプトファイル