8×8マトリックスLEDを点灯させる(WebIOPi 利用)

解説

8×8のマトリックスLEDを点灯させるには、16本のデジタルOUTピンが必要です。

Raspberry PiのデジタルInputOutputピンの本数は、28本(GPIO0~GPIO27)であり、ピンの数は足ります。

ここでは、pin1~pin16をマトリックスLED制御用に使用します。

マトリックスLEDのアノード側、もしくは、カソード側には、電圧調整用の抵抗を繋ぐ必要があります。今回は、カソード側(ROW側)に、電圧調整用の抵抗を繋ぐことにします。(抵抗値の計算方法は、「LEDを点滅させる(WebIOPi 利用)」を参照)

部品表

部品名 数量 商品名 参考価格
8×8マトリックスLED 1 赤色ドットマトリクスLED[8x8ドット] OSL641501-ARA 100個350円
100Ω抵抗器 1 カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/6W 100Ω 100本100円
Raspberry Pi 1 Raspberry Pi 3 Model B 6,300円
ブレッドボード 1 EIC-801 250円
ジャンパーワイヤ 適量 ジャンパーワイヤ(オス-メス) 10本300円

接続表

マトリックスLED Raspberry Pi側 
ピン番号 ピン名称 ピン番号 ピン名称
1 R5 3 GPIO 2
2 R7 5 GPIO 3
3 C2 7 GPIO 4
4 C3 11 GPIO 17
5 R8 13 GPIO 27
6 C5 15 GPIO 22
7 R6 19 GPIO 10
8 R3 21 GPIO 9
9 R1 26 GPIO 7
10 C4 24 GPIO 8
11 C6 22 GPIO 25
12 R4 18 GPIO 24
13 C1 16 GPIO 23
14 R2 12 GPIO 18
15 C7 10 GPIO 15
16 C8 8 GPIO 14

接続例

出力ピンとして、GPIO 24 を使用した場合の接続例

WebIOPiのインストール

Raspberry Pi にWebIOPiをインストールしてない場合は、まず、WebIOPiをインストールします。

WebIOPiのインストール

配線確認

スクリプトファイルの作成

「/home/pi/work/webiopi」フォルダに、「matrixled_test.py」というファイル名で、以下の内容のスクリプトファイルを作成します。

WebIOPi サービスの設定の変更

WebIOPi のサービスを開始したときに、作成したスクリプトが実行されるように、WebIOPi サービスの設定を変更します。

WebIOPi サービスの設定は、「/etc/webiopi/config」ファイルに記述されています。

以下のコマンドを実行し、「/etc/webiopi/config」ファイルを開きます。

[SCRIPTS] セクションを探し、[SCRIPTS] セクションの「myscript =」に、作成したスクリプトファイルを指定します。

編集し終えたら、
Ctrl + O
で上書き保存し、
Ctrl + X
で nano を終了します。

実行

WebIOPi のサービスを開始します。

マトリックスLEDの一番上の段の左端から右方向に順に点灯します。
右端に達すると、一つ下の段の左端から右方向に順に点灯します。
最下段の右端まで達すると、一番上の段の左端に戻ります。
以降、これを繰り返します。

WebIOPi のサービスを終了するには、以下のコマンドを実行します。

ダウンロード

サンプルスクリプトファイル

ダイナミック制御

スクリプトファイルの作成

「/home/pi/work/webiopi」フォルダに、「matrixled_a.py」というファイル名で、以下の内容のスクリプトファイルを作成します。

WebIOPi サービスの設定の変更

WebIOPi のサービスを開始したときに、作成したスクリプトが実行されるように、WebIOPi サービスの設定を変更します。

WebIOPi サービスの設定は、「/etc/webiopi/config」ファイルに記述されています。

以下のコマンドを実行し、「/etc/webiopi/config」ファイルを開きます。

[SCRIPTS] セクションを探し、[SCRIPTS] セクションの「myscript =」に、作成したスクリプトファイルを指定します。

編集し終えたら、
Ctrl + O
で上書き保存し、
Ctrl + X
で nano を終了します。

実行

WebIOPi のサービスを開始します。

マトリックスLEDがAという文字の形で点灯します。

WebIOPi のサービスを終了するには、以下のコマンドを実行します。

ダウンロード

サンプルスクリプトファイル